からだにまつわるあれこれ
慢性疲労とは
慢性疲労とは
慢性疲労と慢性疲労症候群の違い
■ 慢性疲労症候群
慢性疲労と慢性疲労症候群の大きな違いは、「慢性疲労症候群は疾病である」ということです。
慢性疲労症候群は、1988年に、CDC(米国疾病対策センター)により提唱された比較的新しい疾病概念です。
病状にも幅があり、寝たきりで介助なしでは日常生活が送れない人もいれば、外出や仕事のあとは極度の疲労感で全く動けなくなり、ベッドで休まざるをえないという人もいます。
最近、慢性疲労症候群の患者は、脳内の広い範囲で炎症を起こしていることが、大阪市立大学や理化学研究所などの研究チームによって解明されました。
しかし、医学的な調査や研究は進められているものの、いまだに原因不明で、治療法の開発が進められているところです。
■ 慢性疲労
慢性疲労とは、疲労感が長期間続く状態を指します。
医学的にみると、「慢性」の定義は通常、症状の発症から3ヶ月や6ヶ月を経過した辺りをいいます。
つまり「睡眠でも回復しづらい疲労」が3か月以上続いている状態といえるかもしれません。
とはいえ、健康にとって、たとえ3ヶ月未満であっても「疲労が回復しない状態」はいいことではありません。
早い段階で疲労を回復することが大切だと言えるでしょう。
慢性疲労で感じる症状
現代人の多くが感じている慢性的な疲労は、スポーツや体を激しく動かしたときにおきる「肉体労働」とは違い、仕事や日常生活における膨大な情報量やストレスによる「脳疲労」や「精神的疲労」が大きな要因です。
慢性疲労の要因の一つ、精神的疲労を感じている人は
以下のような悩みを持っている事が多いようです。
・だるい
・朝から疲れている、朝起きられない
・睡眠を摂っても疲れがとれない
そのほかにも、次のような自覚症状を感じる方も少なくありません。
・夜眠れなくなった、あるいは夜中や早朝に目が覚める
・頭痛・頚部の痛み
・筋肉痛・関節痛
・口内の渇き
・食欲がなく、食べてもおいしいと感じられない
・病気でもないのに下痢の症状が現れる
・アレルギー症状が出やすくなる
・気分が落ち込む・意欲がわかない・集中できないなどの精神神経症状
・動悸・息切れ・立ちくらみ
・月経前のイライラや気分のむらが大きくなる
・微熱が続く
・・・等々
以上のような、自覚症状を感じた場合には、慢性疲労症候群やうつ病の兆候とも考えられます。
また、現在このような自覚症状がない場合も、精神的疲労が慢性化するとそのリスクは高まります。
自覚症状が出る前に、精神的疲労を軽減するような対策をとる必要があるでしょう。
■ 関連コンテンツ